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二重橋爆弾事件 (1924年) : ウィキペディア日本語版
二重橋爆弾事件 (1924年)

二重橋爆弾事件(にじゅうばしばくだんじけん)とは、大正13年(1924年1月5日日本東京府東京市麹町区(現・東京都千代田区)で発生した爆弾テロ事件。義烈団による犯行で、不敬事件の1つ。
== 概要 ==
大正13年(1924年)1月5日午後7時15分、宮城外苑(現・皇居前広場)を警邏中の警視庁日比谷警察署の岡本緊英巡査が、二重橋付近で小雨の降る闇の中で佇む男を発見した。「何者か!」と不審尋問〔現在の警職法における職務質問に相当。〕をしたところ、男は無言でいきなり手榴弾を投げて逃走した。手榴弾は巡査に当たったものの小さな破裂音がしただけで不発であったため怪我は無かった。男はそのまま二重橋を目指して突進していった。
物音に気付いた皇居正門前の歩哨に立つ近衛兵2名、福井清と河原長次郎一等兵は、即座に銃剣を構えて立ちふさがり、男の侵入を阻止した。行く手を阻まれた男は、歩哨にも爆弾を2つ続けざまに投げつけたが、また2つとも起爆しなかった。このとき追いすがった岡本巡査が後ろから男に飛びつき、歩哨が前から組み付いて、4名の格闘の末に、力尽きた男は逮捕された。男はすぐに日比谷警察署に連行された。
手榴弾は精巧な作りであったが、一投目の不発の原因は点火栓が折れていたため、発火が装薬に達せずに爆発しなかったものであった。二投目と三投目の不発の原因は、焦った男が安全弁を外さずにそのまま投げたため、発火装置が作動していなかったからで、手榴弾そのものに異常はなかった。男は拳銃も所持していたが、これは用いられなかった。
男は初めは「どうせ俺は死刑だから、名前などは絶対に自白しない」と抵抗を続けていたが、特別高等警察の厳しい訊問(拷問)を受けてついに白状し、朝鮮独立運動のテロ組織・上海義烈団のメンバーで、金祉燮((キム・ジソプ)、当時40歳)であることが判明した。金祉燮は慶尚北道の出身であったが、裁判所書記官の前歴があって日本語が堪能であったことから、実行者に選ばれ、皇居前に侵入して門を爆破する計画を命じられていた。もしそれが不可能な場合には、帝国議会に侵入して傍聴席から爆弾を投擲して議員を殺傷するという第二の計画もあった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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